壁紙(クロス)リフォームの適正価格と考え方
「最近壁の汚れや黄ばみが気になってきたのでリフォームしたい」
「壁紙が破れてしまったので、新しい物に交換したい」
「お部屋のイメージを変えるために、壁紙を交換したい」
とお考えて、リフォーム会社を調べている方がいらっしゃるかと思います。
料金や施行事例を調べていると様々な料金の体系で表示されていたり、
実際に見積もりを取ると、表示されていた金額より高かったりする事があると思います。
今回は、壁紙リフォームの価格の考え方と注意点について説明させていただきます!
目次
価格・費用について
まず、壁紙(クロス)張替の費用の相場、内訳についてご紹介致します。
壁紙リフォームの費用内訳は大きく分けて以下のようになっております。
壁紙の費用+施工費+撤去費(今ある壁紙の処理)+諸経費
壁紙の費用や施工費はご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、実は今ある壁紙の処理費等も必要になります。
また、再度張り替えるための下地処理の費用、養生費用、荷物の移動費用などは、諸経費として計上しているリフォーム会社もございます。
よく単価としてリフォーム会社が提示しているのは壁紙+施工費となります。(その他は実際の状態を見なければしっかりと提示することが難しいためです)
見積もりを取った際にはそういったところに注意しておくと、損せずにリフォームすることができるかもしれません。
長野県の壁紙リフォームの相場は2020年6月現在
1,500円~2,000円/㎡
となっております。
ここで、「私が見たところはもっと安かった(高かった)」と思った方のために価格表示に関する注意点をご紹介します!
価格・費用の注意点
リフォーム会社が出している単価の表示方法には、大きく分けて3種類の方法がございます。
- ㎡(平方メートル)で表示
- m(メートル)で表示
- 帖(じょう)で表示
似ている物もありますが、かなり違ってくるため、注意が必要です。
㎡で表示
㎡で施工単価を表示している場合は「実際に施工する壁(天井)の面積」での単価を出しております。
そのため、リフォーム使用と考えている壁や天井の面積を測ることでおおよその施工費用を計算することができます。
ただし、実際にリフォームをする際には柄等をあわせます。そのため使えずに捨ててしまう壁紙もあります。
そういった物の費用を含んでいないため、おおよその価格を計算する場合は、
単価×広さ×1.25を目安にするとよいでしょう。
m(メートル)で表示
メートルで施工単価を表示している場合は「使用する壁紙のサイズ」で単価を出しております。
㎡と似ているように感じますが、壁紙は一般的に0.9mの高さの規格となっておりますので、㎡に直すと0.9㎡の価格になっております。
そのため、㎡単価で表示しているところより安くなっているように感じることもあります。
比べるためには1.11倍した価格を目安にするとよいでしょう。
また、㎡と同じように捨ててしまう部分の価格が含まれていないことにも注意が必要です。
帖(じょう)で表示
帖(じょう)で表示している場合は施工面の広さでは無く床面積の広さから施工単価を出しております。
そのため、参考費用を考える場合は壁ではなく部屋の広さに注目する必要があります。
また、㎡やmでは計算されていなかった捨ててしまう部分の価格も含まれている事が多いです。
そのため、施行事例の一つという感覚で考えるとよいでしょう。
注意点として、窓や扉等の壁紙を貼り替えない部分の広さや、部屋の高さによって費用が大幅に変動する事があります。
また、床面積から計算しているため、リフォーム会社によって、想定している高さが異なる場合もあります。
※RENOAZでは6帖を30.57㎡で計算しております。
壁紙のグレードによる価格の違い
当然ですが、使用する壁紙によっても価格は大幅に変動します。
壁紙のグレード
壁紙のグレードは低い順に
- Aランク(SPランク)
- AAランク
- ABランク
- Bランク
- Cランク
- Dランク
- Sランク
- SSランク
に分けられます。(メーカー等により異なります)
グレードはその壁紙の機能や特徴、素材、デザインで変動します。
リフォーム会社が表示している価格のグレードはほとんどがA(SP)ランクかAAランクの物になっております。
これは、住宅や店舗で使用される壁紙のほとんどがA(SP)ランクかAAランクであるためです。
「えっ!一番低いランクなの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ランクが低いからといって粗悪な物であるという事ではございません。
Aランク、AAランクでも抗菌や消臭といった機能が付いていたり、様々なデザインがあったりします。壁紙としての機能で劣る部分はあまりないです。
(Sランク等の高ランクの物は和紙”調”では無く本物の和紙だったりします)
また、A~Bランクを一般品、Cランクを中級品、Dランクを高級品、S・SSランクを特選品という言い方をしている場合もございます。
グレードによる価格の違い
材料価格は壁紙1mあたり
- A(SPランク)・・・1,000円程度
- AAランク・・・1,300円程度
- ABランク・・・1,500円程度
- Bランク・・・2,000円程度
- Cランク・・・2,500円程度
- Dランク・・・3,500円程度
- Sランク・・・5,000円程度
- SSランク・・・5,000円以上
となっております。※参考:サンゲツ
A(SP)ランク商品とAAランク商品で施工費が変わることはあまりありませんが、Cランク等の高ランク壁紙の施工の場合、施工費が高くなることもあります。
また、グレードが高いからといって長持ちするわけでもないという事にも注意が必要です。
そのため一般的な住宅や店舗には価格が安く、機能もしっかりとしているAランク、AAランクがオススメと言えるでしょう。
しかし、SSランクにはAランクにない味などもありますので、価格と相談して壁紙を決める事をオススメ致します。
まとめ
壁紙リフォームの費用は、使用する壁紙のグレードや広さによって大幅に変わります!
また、リフォーム会社によって、施工単価の元となる広さが違う場合がある事にも注意が必要です。
実際に展示場行ってみたり、複数のリフォーム会社に相談、見積もりをとり、価格の検討をする事をオススメ致します。
ワンポイントアドバイス
壁紙を交換すると、壁に設置してある物(スイッチカバーやエアコンなど)の汚れが気になってしまいます。
そういった物を壁紙をリフォームした後に交換するとなると、余計な費用がかかってしまいます。
そのため、一緒に行っておくことで長い目で見たときに安く済ませることができます。
壁紙リフォームをお考えの場合は、他にリフォームしたい箇所はないかをリフォーム会社と一緒に確認しておくとよいでしょう!